巨大ターミナルとしての交通機能と、文化・自然・イベントが重なり合う公共性の高い非日常を併せ持つ街です。上野公園を中心に、美術館・博物館・動物園・季節行事が集積し、街のにぎわいは商業消費だけでなく、文化体験や回遊によって生み出されています。 ターミナルとしての人流は常に多い一方で、非日常の濃度には季節性と波があります。上野は、イベントや来訪者を生活圏の一部として受け入れつつ、常時高密度にはならない余白を残した街です。
上野の非日常は、秋葉原のように人工的・商業的に常時稼働するものではなく、文化や季節行事を中心に周期的に立ち上がります。イベントのある日は大きくにぎわい、そうでない日は公園や文化施設が街に余白を与えます。 そのため上野は、ターミナルでありながら、非日常を調整可能な形で生活に組み込める街だと言えます。秋葉原が『常時オンの非日常』だとすれば、上野は『呼吸する非日常』です。 上野を選ぶことは、利便性と文化的刺激を受け入れつつ、日常に完全な過密を求めないという選択です。非日常と日常の境界が、時間や季節によって自然に揺らぐ街だと言えるでしょう。